ぶっちゃけ通販アーカイブス

懐かしの通販商品の覚書と、「あの広告どうなの?」の裏側をぶっちゃけていくブログ

よくある通販的進化タイプ一覧

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通販商品は進化する。売れるとみんな、進化する。商品寿命を伸ばすために、さらにいい商品になるために、安くなるために、違うニーズに訴えかけるために、なんとなく、進化する。

 

通販業界歴10年の私が、よくある商材進化をタイプ別に論じたシリーズ「通販的進化論講座」その早見表一覧がこちらのページになります。各論は随時記事に更新していきたいと思います!

業界騒然!?商品開発の虎の巻!これさえ網羅すればもう発想に困ることはない!?でも売れなくても責任は取らないゼ!売れたらちゃんとマージンくれよな!

商品進化のタイプ別一覧

ビッグ・スモール化

商品の売れ行きが飽和状態、もしくは天井に到達してきた頃に、拾えなかったニーズをさらうために現れる安易なサイズ違い商品。あるいは、ありふれた既存商品を愚直にデッカイ化&コンパクト化して進化させただけの商品開発。特にデッカイ化はタナボタ的に売れてしまうことも多いので通販業界では常套手段(暗黙の了解)とされている。

 

ポータブル(コードレス)化

商品の売れ行きが飽和状態、もしくは天井に到達してきた頃に、拾えなかった潜在ニーズをさらうためによく起こる進化「持ち運びしやすくなりました」。あるいは、ありふれた既存商品を愚直にポータブル化(コンパクト化、スモール化、バッテリー内臓など)することにより、持ち運びを容易にし、別のニーズの発掘を狙う、割と知られた商品開発戦略である。これで当てると開発費用が少なくすむ上に「先見の明がある」とか「着眼点がいい」とか言われて一目置かれて天狗になれる。

 マイナーチェンジ

一般消費者にはよくわからない内部部品や型番、スペックなどの変更による商品進化。よくある謎な「リニューアル」。その要因には「値崩れ対策」とか「初期ロット完売」とか「金型変更」「下請けの倒産」「円高対策」などの、完全にメーカーサイドな諸事情が隠れていることが多く、純然たる企業努力としての進化は稀。よくあるマイナーチェンジとしてはハイパワー化、カラー変更、デザイン変更、軽量化などがある。

ハイパワー化

回転率が上がったり、連続使用時間が長くなったり、充電時間が短くなったり(バッテリー性能のアップ)、振動率が上がったり、吸引力が上がったり、とにかくパワーがアップするマイナーチェンジな進化現象のこと。よく当社比という注釈がついている。

軽量化

総重量が軽くなったり、素材が丈夫で軽いものになったりする進化現象のこと。よく当社比という注釈がついており、スモール化やポータブル化よりは消極的な小型化を指す。体感としてよくわからないので「軽量化しました」という注釈がよくついてる。 

 創業記念価格(セット)化

テレビ通販などによく見られる安易なセット販売による価格操作のこと。値崩れ対策と割り安感の演出以外の何者でもないが、先に旧価格で購入した消費者への礼儀とか配慮とかは無縁の進化である。

シンポゥ化

たくさんつけられた機能性や付加価値の一切合切を排除し、単一の機能だけを保持したシンプルな道具として再デビューすること。操作性の容易さ、軽量、小型、収納・携帯性に優れるなどの特徴を持つ場合が多い。

電動化

電気で動く機能が備わること。単純に、それまで一般的に需要されていた道具が電動式になりより便利になる場合と、それまで一般的に手動で便利だったものをあえて電動式にしてみるチャレンジの場合の2タイプがある。また、すでに通販市場では売れに売れて飽和状態になった通販特有アイテムが、近年における中国メーカーのめざましい進化によって、低価格・電動式を実現して再浮上することもよくあり、この場合の電動化を特に殿堂化と呼ぶ。 

 

コラボ(合わせ技)

複数の人気商品の抱き合わせによってさらなる売上げアップを目指そうとする安易な商品開発のこと。完全なる「二匹目のドジョウ」狙いなので元となった商品を超えることはまずないが、必ずそこそこは売れるので、通販商品の開発マンが懲りずに走ってしまう魅惑の進化形である。

 

成分上乗せ

サプリメント、美容品、食品などでは、人気の成分を既存製品に新たに配合すること。その他の雑貨では人気要素(ネームバリュー、話題性、ブームなど)をムリくり既存商品に乗っけること。開発コストがあまりかからない上、少なからずや確実に売り幅も上乗せできるため、費用対効果のあんばいがいい常套手段である。「既存商品にただ付け足した」感の漂ってるのがコラボとの違い。

 

ワイ(way)化

いわゆる2way3wayなど、使用途が増えていく進化形のこと。そこそこ売れた商品の次の新作として出てくることが多く、特によくあるのがアタッチメントが付属することによって増えるバリエーション化。その際、何の用途もないニュートラルな形状を「1way」と数えてしまうカン違いな商品が多いのもワイ化現象の愚かさのひとつである。

ニーズ違い系

拾えきれていない隠れたニーズを掘り起こすためにターゲットを替えてデザインなどだけを変更したヒット商品の成れの果て。既存品からの進化であるため、面倒な業務フローを改めて立ち上げる必要もなく、ついついメーカーも開発マンも陥りがちなので、消費社会には実にありふれた進化現象でもある。

企業努力系

純然たる企業努力によりなされたであろう既存商品の改良化現象のこと。「純然たる」=「消費者利益のための」ということであり、まるで松下幸之助のような商品開発精神を体現している商品のことでもある。

値崩れ対策系

市場価格が原価を割れてしまった既存商品の新価格を再設定するため、新商品と謳うためにとってつけられたであろうたいしたことない改善現象のこと。実情はよくわからないが、NEOとかターボとか、およそ日本人にはピンとこないバージョン名がついているために、否が応にもムリくり感がただよってしまう。

あいのり系 

他社のヒット商品から“リスペクトされた(つまりは類似、パクリ)”商品を発売するにあたり、パクリ元に敬意(と言うより違い)を表すために、より優れた新商品を出すために、名目上、後付けされたであろう改良のこと。「よりお求め安く!」「よりコンパクトに」「欲しかったポータブル」「痒いところに手が届くミニバージョン」などと謳われるがそのメーカーでは全くの新商品だったりする。十中八九はパクリ品特有のコストパフォーマンスである。要は「本家より安いからいいでしょ?買ってね♪」という安易な進化系統のことである。

OEM 

すでにヒットしている商品を他の販売戦略や価格帯で売り込みするにあたり、特定のターゲットに向けた仕様に変更したり、「当社限定」と名打ったカラーや機能をつけてメーカーに作らせて買い取り、販売展開するマーケティング発想な進化。 または、見方を変えるとメーカーサイドで売り先を変えるために行うムリくりなオリジナル商品のこと。手前味噌な“あいのり系進化”とも言える。

 

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